大阪の高校でのワークショップ授業(2015.12)

○今日はわざわざ遠いところから来て、私たち佐野高校国際教養科78名のために貴重なお話をして頂き、本当にありがとうございました。今まで、小中と歴史を勉強してきて、第二次世界大戦あたりは本当に得意な分野でした。ただ、それは日本人は第二次世界大戦の「被害者」であるという視点というものだけでした。私の周りには元兵士の親せきはいません。ただ奄美群島での悲惨な戦いを見た人、たったそれだけでした。今日、初めて「加害者」の視点で第二次世界大戦を見ました。あのビデオを拝見したとき、思いもよらず目から涙があふれてきました。あのおじいさん達の気持ちを聞いて、「兵士」だっていわゆる被害者でもある。そう思いました。そしてまたフィリピンの人の気持ちを聞いたときもまた同じように。修学旅行に行ったときは、フィリピンの方々はすごく優しく、温かく歓迎してくれて、もう第二次世界大戦の苦しみや傷跡はほとんどないかのように思われました。日本人welcome、その傍らで今も苦しんで、日本、日本人に対する憎しみを抱いている人がいる。日本とフィリピン両国で、戦後70年の今も苦しんでいる人がいる。それを知って、私にも何かできないものかと考えました。「フィリピン人の一番されてつらいことは『忘れられること』」まだまだ高校2年で、微力だけれど、今はSNSがあります。そういうもので私は、昔にこんな悲惨なことがあって、戦争は何も生み出さない、負の感情以外は、ということを伝えていきたいです。過去を学び、過ちをもう二度と繰り返さないように。本当に今日はふつうにしていたら聞けないことを聞けました。神さんみたいに行動を起こせる人になりたいです。ありがとうございました。

○私は今日のお話を聞いて、すごく良い経験になったと思います。私にとってフィリピンが人生初の海外で行った国です。だから修学旅行のことをすごく覚えています。でも知っていることはほんの少ししかなくて、今日の神さんのお話は全く驚くことばかりでした。私の周りには戦争を体験している人がいないので、こういう話をしたことがありませんでした。戦争の加害者も被害者も同じ人間だから、傷ついたり悲しんだりすることは当たり前なのに、「加害者は悪い人」という見方で今まで見てしまっていました。そして、何十年も経ったあとの今でも、悔やんでいる人がいることも実際ビデオを見て、驚きました。私はこの取り組みで救われる人がたくさんいるんだろうな、と思います。してしまったことは取り消せないけど、これから防ぐことはできると思います。私もフィリピンに行ったことをこれから生かしていきたいと思います。

○今回、神さんの話は初めて知ることがたくさんありました。まず、戦争の被害者であるフィリピンの人たちの本音です。日本人に対して憎しみの気持ちがあるのは知らなかったし、考えたこともありませんでした。私がフィリピンスタディツアーでお世話になったホームステイ先には、たぶん戦争を経験しているであろう年齢のおじいちゃんとおばあちゃんがいました。今回の話を聞いてからフィリピンに行けば違った気持ちでいたと思うんですが、そのときは戦争について何も考えていなかったので、おじいちゃんとおばあちゃんが日本に対してどう思っているのかは分かりませんでした。でも、おじいちゃんとおばあちゃんはとても私たちに親切にしてくれ、家族のことやフィリピンのことをとても楽しそうに話してくれました。それに、2011年3月11日の東日本大震災の心配もしてくれました。そのときは親切だなくらいにしか思わなかったけど、今日の話を聞くと、日本の心配をしてくれることはすごいことだと思いました。被害者であるかもしれないのに。次に加害者である日本兵の心の叫びです。戦争については、本やテレビで何回も見たことがあるけど、体験談をビデオで聞いたのは初めてでした。やっぱり、誰もが戦争に反対で心に傷があることが分かりました。私たちがしなければならないことは戦争体験者の話を次の世代に受け継ぐことだと思いました。貴重な体験をさせてくださって本当にありがとうございました。

○元日本兵の方や現地の人の生の話を聞くことができて、とても貴重な経験になったと思います。戦争の残酷さを改めて知りました。誰もいい思いはしていなかったんだと思いました。人を殺すことが正当化されてしまう戦争は本当に恐ろしいです。それを確実な説得力を以て語ることができる人がいなくなってしまうのも恐ろしいと感じます。今回、見せていただいた映像のように、しっかりと当時の経験者の言葉を形ある状態で残し、より多くの人にその声を聞いてもらうことが私たちの役目だと思います。終盤に元日本兵のおじいさんが「日本人は非国民なんだと後ろ指を指されるのが怖かった。その精神は未だに残っている」という言葉が印象深く、全くその通りだと思いました。もしもこの先、日本という国が道を誤りそうになったとき、私たちは恐れることなく、声を上げて反発しなければならないと思いました。今日は本当にありがとうございました。

○今日はわざわざ遠いところから来ていただきありがとうございました。貴重なお話を聞くことができました。戦争で傷ついた人や傷つけた人たち、その両方が戦争によって心を傷つけていたことを改めて考えることができ、また今日、この話を聞き将来、日本で戦争しないために私たちの世代が次の世代に伝えなければならない必要性を感じました。私たちはフィリピンへ修学旅行へ行き、フィリピンの人と出会い、フィリピンのことを知ったつもりでいましたが、知っていないことの方が多いと思いました。フィリピン人のゆるすという心の広さを感じたり、また心の傷を話すことができた元日本兵の気持ちを知ることができました。今回は、貴重な話を聞き、良い経験ができました。本当にありがとうございました。

○今日は貴重な話をしてくださり、ビデオを見せていただき、ありがとうございました。私は歴史が苦手で中学生くらいまで全く興味をもっていませんでした。過去のことを勉強しても、関係ないし、意味がないと思っていたからです。けれど、高校生になってこういう機会が増えるにつれて、考えが変わりました。だから最近は積極的にこのような話を知るようにしています。だから、結構知っているつもりでいました。けれどまだまだ知らないことの方が多いと分かりました。元日本兵の心の中に閉じていた気持ちや考え、フィリピンの方の日本に対する憎しみや悲しみは考えたこともなかったです。実際に話している様子や内容をビデオで見て、すごく衝撃を受けました。もっと勉強して、他人事にせず、歴史を受け入れて理解しないといけないと感じました。フィリピンに行ったときに、フィリピンの方に本当に優しくしてもらって、ホスピタリティあふれる国だと思いました。でもそれはすごいことなんだなと今日の講座で改めて思いました。日本は憎まれてもおかしくないことをしたのに、心を広くしてゆるしてくれています。これからは、自分たちが平和をつくっていく番だから、二度と戦争が起きないように、過去を知って伝えていけるような大人になりたいと思います。ありがとうございました。

○日本は世界で原爆を受けた唯一の国であり、その視点から戦争の悲惨さを学んできました。しかし、今日の話を聞いて、日本も他の国にひどいことをしてきたことを深く知りました。それは、他の国を下に見ていたことにも原因があるということも。その気持ちは、今の日本人にもあると思います。でもいくら日本という自国を特別にあつかって、他の国を対象化して客観的に見たとしても意味がないんです。だって日本も他の国々と同じ一つの国だから。だからこそ、自国の歴史をきちんと知り、実際に海外に行ってみて、お互いの意見を現地の人と交換することがすごい大事だと分かりました。受けた傷もですが、したことも忘れてはいけない。忘れずに、いつか和解できるように。自国のしたことに、もう少し関心と責任をもつべきだと思いました。

○今日はとても忙しい中わざわざ愛知から来てくださり、貴重なお話をしてくださりありがとうございました。戦争について私は身内や周りの方からあまり聞いたことがありませんでした。この機会で、フィリピン人からのメッセージ、日本人からのメッセージと普段聞くことのできないことばかり知ることができました。夫が捕まって殺されてしまったフィリピン人のお婆さんの映像を見てすごい衝撃的で今でも印象に残っています。もし私もあの場にいたら、私も何も言うことができなかったと思います。このお話を聞いて私たちにできることは何かなと思った結果、まず戦争があったことを忘れてはいけないと思いました。そして戦争について知って後世に伝えていくことだと思いました。このお話を聞いてすごい勉強になりました。戦争について今、知らない世代が多いと思うので、もっといろんな人に知ってもらいたいなと思いました。今日はありがとうございました。

○今日は遠いところまで来てくださり、私たちのためにたくさんの資料をご用意していただき、本当にありがとうございました。私は修学旅行でフィリピンに行って、本当にたくさんのことを学んできて、自分の目で日本との違いや文化にも触れてきたと感じていました。実際、向こうの方々の日本人には欠ける思いやりなどもたくさんみられました。でも、今回のワークショップを聞いて、見て、それだけではまだまだ知らないことがあったんだなと感じました。フィリピンで戦争の跡が残っていたわけでもなく、全く今日聞いたような過去に触れる機会はなかったので、すごくいい経験になったと思います。私たちだけですぐに何かを変えれるということがなくても、私たちが少し行動し、変わっていくだけで、国と国との溝は少しでも減らしていけるのだなと思ったし、それをできるのは、これからの世代である私たちしかいないのだなと感じました。だから、もっと知るためにも、いろんな意見を聞きたいし、そのことをみんなで考えたいと思ってます。なので、今回のワークショップも修学旅行も、私たちにとって何かのきっかけになればいいなと思うし、ぜったい忘れず、次の世代にも伝えていくべきだと思います。

○今日は遠いところから来て頂き、本当にありがとうございました。私がフィリピンへ行ったときは、すべての人が私たちのことを快く受け入れてくれて、優しくしてくれて、その上別れ際に泣いてしまう程、仲良くしてくれたりしました。なので、私は心のどこかでは、「この人たちは戦争を経験した人たちではないし、もう遠い記憶になってるんだろうな」「自分たちの優しさが伝わってるから、自分たちにも優しくしてくれているんだろうな」と思っていました。後者はそうかもしれませんが、前者の考えは間違っていたんだなと今日話や映像を見て思いました。いくら日本人に対して優しくしてくれるからと言って、戦争の悲しみが心から消えて無くなったわけではない。フィリピンとの戦争では、お互い加害者でもあり被害者でもあります。なのにそう思ってしまってた自分が嫌に感じました。一度してしまったことは取り返しがつかないし、心から記憶から消えることは決してありません。私は以前の神さんのように、もっと世界の戦争について知りたくなりました。きっとフィリピンだけでなく、他の国でも同じ気持ちをもつ人がたくさんいると思います。もっと平和な世界ができるように、私ができることから始めたいと思います。今日は本当にありがとうございました。

○今日は遠いところからわざわざ佐野高校に来ていただいて、貴重な話をありがとうございました。私たちは色んなことを思って考えていても、考えるだけで止まってしまいます。でも、神さん達はそれを行動にうつせるのは素晴らしいことだと思いました。フィリピンの人たちが日本人によって大切な人を殺された悲しみも、元日本兵が自分のした行動を後悔している気持ちも、どちらの立場からも物事を聞いて考えていたので、自分ももっといろんな立場からいろんな視点で物事をとらえなければいけないと思いました。本当に貴重な話、ありがとうございました。勉強になりました。

○先日は貴重なお話をしていただきありがとうございました。私のひいおじいちゃんは戦地で武器を作る仕事をしていました。工場の機械で手と足の爪が巻き込まれ、亡くなる前までずっとその爪を見ながらいつも悲しそうにしていました。私は私の兄弟がケンカをしているときに、「死ね」などと言うと、持っているつえでなぐられたことがありました。病気で話すことができなくなっていたのですが、いつもずっと戦争のことを考えていたと思います。ひいおじいちゃんから話を聞けなかったことを今でも後悔しています。そして私にはずっと悩んでいたことがあります。小学校の時の平和学習、中学校の時の沖縄戦の学習、そして今高校生となって、毎週のように学んでいる国際問題、どれもいつも学ぶだけで直接、被害にあわれた方々に何もできないことがすごくつらいです。毎朝当たり前に幸せに暮らしていること、本当にこのままでいいのかなぁなんて考えたりしています。どんなにその人たちのことを考えても、問題が解決するのかを言えばそうではありません。戦争を終わらせる力もありません。何をどうしたらいいのか分かりません。先日神さんのお話を聞いて、ほんとうに感動しました。私も神さんの活動に参加したいと思いました。必ず参加します!本当にありがとうございました。

Share on Facebook

コメントは受け付けていません。