過去ときちんと向き合うことが、
戦争のない未来をつくる一歩になる
BFPに関心を持ってくださった皆さまへ
ブリッジ・フォー・ピース(略称BFP)が小さな小さな産声をあげたのは、2004年。
そのきっかけの一つは、大学生の時、初めて訪れたフィリピンで未だ戦争の傷が癒されない人々から苦しみをぶつけられた事です。夫を亡くした女性は、「日本人なんか見たくなかったのに何であんたはフィリピンに来たんだい!」と泣きじゃくりながら言いました。
そして一方では、過去の戦争の加害行為への自責の念に、年老いてなお苦しみながら亡くなった元日本兵がいたと聞きました。
「歴史の上での被害者と加害者」という事ではなく、いまだ「戦争で負った心の傷が癒えない人々がフィリピンにも日本にも沢山いる」ことを知った時、日本人としての自分を強く意識するようになり、いても立ってもいられない気持ちになりました。
なぜ悲劇が起こったのか知りたい。元日本兵の方々がどんな想いで過去の戦争について振り返りながら余生を過ごしているのかを知りたい。そして、その元日本兵の「素顔」や「想い」をぶつけるところのない怒りが未だに渦巻いているフィリピンへ、メッセージビデオとして届けたいと思いました。
それが何の意味をもたらすかは分からないけれど、「過去の戦争によって受けた苦しみを抱える方々の気持ちが少しでも軽くなったら…」という想いだけで、この活動を始めたと言っても過言ではありません。
設立当初からの初心は全く変わっていませんが、多くの方々が関わってくださる中で、達成できることも増えているように感じます。現在ではご縁があったフィリピンのみならず、幅広くアジア各国の多様な世代の方々との交流も深めています。
型どおりの謝罪ではなく、相手の立場に立って2度と同じ過ちを繰り返さないことが、被害を受けた方々への、私たち「戦争を知らない世代」に求められていると思います。
過去ときちんと向き合うことが、戦争のない未来をつくる一歩になると信じ、
【過去の戦争を知り、未来のかたちを考えるきっかけをつくるワークショップ】
を開催しています。
1人で出来ることには、限界があります。でも、少しでも想いを共感できる方々と共に心地よい未来を目指していくことが出来たら、確実に社会は変わっていくのではないでしょうか。
BFPは、あなたの参加をお待ちしています。
NPO法人ブリッジ・フォー・ピース 代表理事 神 直子
・講演やワークショップ等の依頼を随時受け付けています。