「戦場体験」を受け継ぐということ
〜孫が「発掘」した祖父の戦争と人生
今年で戦後77年。
戦争体験者の高齢化や減少が進む中、長引くコロナ禍で戦争体験を語り継ぐ機会自体も減り続けています。
そんな中、昨年10月、歴史学者でありBFP会員の遠藤美幸さんをゲストに『「戦場体験」を受け継ぐということ ~なぜ?何を?どのように?受け継いでゆくか』というオンラインイベントを開催しました。
このイベントに影響を受けて、動き始めた会員の方々がいらっしゃいます。今回は、祖父の戦争体験を語り継ぎたいと準備を進めている 会員の角田梨紗(かくたりさ)さんのワークショップです。
****** 以下、会員の角田さんからのメッセージです♪ ******
こんにちは。
栃木県在住の角田梨紗です。
私はここ数年、戦争体験者と継承機会の減少に危機感と問題意識を抱きつつも、「私には何もできない。。。」と、半ばあきらめていました。
昨年10月、Facebookを眺めていると、『「戦場体験」を受け継ぐということ』というBFPのイベント記事が目に留まり、すぐイベントに申し込みました。
そこでの遠藤さんのお話を聞いて
「一般人のこんな私でも、戦争体験継承の一端を担えるのではないか?」
という自信が湧いてきました。
同イベントで「兵籍簿」という書類の存在を知り、早速取り寄せたところから、わたしの戦争体験継承への第一歩がスタートし、今日に至ります。
今回、私がなぜ戦争体験継承に関心を持ったのかというエピソードと、孫である「私」が、祖父の人生や中国での戦場体験をどう「発掘」し、どう解釈し、どう感じたか、お話させていただきます。
戦後世代が戦争体験を語り継ぐための新しい継承のカタチを、皆さんと一緒に考える機会になれば幸いです。
日時:2022年10月9日 (日)10:00〜11:30
会費:一般2,000円(学生500円)、会員1,000円
会場:オンライン開催となりますので、申込後にzoomIDをお知らせします。
<角田梨紗(旧姓:山本)さんプロフィール>
1987年岐阜県生まれ。名古屋市立大学人文社会学部国際文化学科卒。大学卒業後、1年間イギリス・ロンドンに留学。帰国後、東京の旅行会社に2年半勤務。結婚を機に栃木県に移住。現在、経理事務として働きながら、2人の息子たち(6歳&4歳)の子育てにも奮闘中。戦争体験者と継承機会の減少に危機感を抱きつつも、何も行動できない自分に焦りと無力感を感じていたところ、2021年10月、ブリッジ・フォー・ピースのイベントへの参加をきっかけに、戦争体験継承にかかわる活動に取り組み始める。