「戦場体験」を受け継ぐということ ─なぜ?何を?どのように?

なぜ、戦争の話をきく必要があるのか。
戦後世代の多くは、夏になると学校で平和教育が行われ、広島・長崎の原爆、そして学校によっては詳しく沖縄戦のことを学習してきたと思います。自国の過去を知ることで、戦争はやってはいけないことだと生徒に伝えることが目的だったのだと思います。

では、その後のそれぞれの人生にそれをどう活かしてゆくべきか。
そんな事までは学校でもなかなか教えてくれなかったように思います。単なる学習で留まるのか、それともその先の未来へ繋がる行動力の源になるのか。そこには大きな差があるように感じます。

BFPに関わる学生さんの中でも、「何のために私が戦争を伝えるのか」という問いにぶつかる学生さんもいます。そんな中、今回はゲストに遠藤美幸さん(元日航国際線のスチュワーデス/歴史学者。最新共著『なぜ戦争体験を継承するのか』)をお招きします。

遠藤さんがなぜ客室乗務員という仕事を離れ、拉孟戦*の研究をするようになり、歴史学者の道を選んだのか、じっくりとお聞きしたいと思います。
*日本軍と中国軍が激突した中国ビルマ国境の要衝を「拉孟」と言い、日本軍守備隊全滅の真相を遠藤さんは10年の歳月をかけて明らかにした。

以下、遠藤さんの言葉です。
「浅く、断続的に、一面的な理解では、結局、本当の意味で受け継ぐことにはならず、時世に左右されてしまいます。

深く、継続的に、多面的に、受け継いていかなくてはならない、ではどうすればよいのか?」

日本軍の無謀な戦争に通ずる、現代日本が抱える課題にも向き合い、未来のかたちを一緒に考えてみませんか。そして、受け継ぐということにご一緒に向き合えたら嬉しいです。

●遠藤美幸さんプロフィール
1963年秋田県生まれ。慶應義塾大学経済学研究科博士課程修了。
1982年から88年まで日本航空(株)国際線客室乗務員として勤務。
現在、神田外語大学非常勤講師(歴史学)。日吉台地下壕保存の会運営委員

開催日時は、2021年10月10日(日)午前10時~です。
お申し込みは、以下のボタンではなく、こちらからお願いします!

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