朝日新聞に掲載されました(2005.7.21)

昨年の8月、全く何の情報も知識もない状態で、元日本兵の声を集めたい、という想いだけで始めたこのプロジェクト。1年の間にたくさんの方々のご協力により少しずつ情報を頂けるようになり、ホームページを通じて公開させていただけるまでになりました。

地味に進めてきましたが、戦後60年ということもあり、若い世代の取り組みとして朝日新聞社会部の記者の方が目に留めてくださり、先日取材を受けました。大阪の社会部の方でしたので関西版での掲載でしたが、朝6時台から自宅のファックスが鳴り出すほど、たくさんの反響を頂きました。

【頂いた反響】
●ネグロス島で戦争を体験された元日本兵のK.Hさん
掲載された日の夜、仕事から戻ると留守番電話のメッセージが入っていました。ぽつりぽつりと体験を語り始めるそのメッセージを聞き、早速折り返しのお電話を。京都にお住まいの戦闘機部隊所属の方からでした。1時間ほどお話を伺い、電話を切る時のこと。
「よう聞いてくれた。ありがとう、ありがとう。」と涙声で受話器を置かれました。
フィリピンでたくさんの日本人が亡くなったということを若い世代が知らない、という事実をとても悲しく思っていたというHさん。語り継いでいくことの意味を教えてくださいました。

●大阪府箕面市長、藤沢純一さん
もっとも意外だったのが、箕面市長じきじきに応援メッセージを送ってくださったこと。今回は関西版での掲載ということで、記者の方が大阪に関連した記事を書きたい様子だったので、私が箕面市生まれということを前面に出したようです。
とは言え、正直なところ父親の転勤で2歳までしか箕面市には住んでいなかったので、あまり大きな顔はできません。でも、それをきっかけに「素晴らしいことで箕面市の名が拡がっていくことを大変嬉しく思います。
がんばってください」という言葉を市長から頂いて、また元気が湧いてきました。

●その他、メール、ファックスなど多数
全てをご紹介することは出来ませんが、その他にも父親が書いた未公開の自伝があります、など貴重な情報をお寄せくださった方々がいらしゃいました。フィリピン人元日本軍「慰安婦」だった方の支援活動をしている方からも心のこもったお便りを頂きました。50代の女性からは「私の年代でも、あまり知らない人もいます」とのFAXを頂きました。

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