立命館大学「平和学入門」(2019年10月15日)

・フィリピンに関しては、戦争中に日本軍と米軍が大規模な戦闘を行ったことは知っていたが、敵や味方の区別がつかないようなベトナム戦争のような凄惨な戦いであったことがインタビューを通して分かった。一番印象に残ったのは「戦争は人を狂わせる」という言葉。実際に戦争を経験したことのない私たちには体験者の方々の本当の痛みを知ることはできないけれど、現在大学生の私たちがその声を聴ける最後の世代だと思うので、どのようにして後世に遺していけるのか考えることが大事だと思った。

・フィリピン人の方の「日本人の顔を見たくなかった」とか、泣き出す人がいたことに驚きました。

・被害者はもちろんのこと、加害者側も大きな十字架を背負って生きなければならないと言うつらさがあると理解出来た。今回の講演会から、戦争のリアルについてもっと学んでみようと思った。

・今回の神さんのお話をきくまでフィリピンと日本の間にこのような大きな溝があることを知りませんでした。日本では戦争を知っている人や危険性を知っている人が減ってきていると感じるので、このような活動で多くの人が変わるきかっけになればよいなと思いました。

・「戦争は人を狂わせる」と言う言葉は沖縄戦で一般市民を殺したアメリカ兵が言っているのを聞いたことがあり、日本兵がフィリピン人にしたこととコネクトする部分があると感じた。

・神さんが最初におっしゃった「自分の国の歴史を自分のこととして受け入れたことがなかった」という言葉が印象的でした。私自身、日本の歴史は覚えていても、それが自分に関係していると考えたことがありませんでした。神さんの体験談から、昔日本人が犯した罪を、歴史の一部としてとらえてしまうのではなく、詳しく理解して、被害者の気持ちを理解するべきだと思いました。

・大人の方でも泣いてしまうくらい戦争で負った傷というのは深いのだと思いました。私は小説の『永遠のゼロ』が好きだったり、祖母の戦争体験を聴いたりしていたので知っていると勝手に思い込んでいたけれど、知っているだけで何もしていないなと思いました。戦争というと、日本がアメリカに負けたという印象が強いけれど、日本も東南アジアの諸国に対してひどいことをしていたというのが印象的でした。実際に戦争を体験した人が語る戦争体験を聞くことが出来て良かったです。井戸の中に半分生きているような人を投げ入れてさらに物を投げ込むと言ったような残虐行為は、日本兵が行った行為のあくまでも一部であるというのが印象的でした。

・今回のビデオで話していた人は日本兵のことを許してくれた人らしいが、まだ許せないというフィリピン人もいるらしい。その人たちにどうすれば許してもらえるのか。それは、今後の日本の課題であると思った。

・ビデオで元日本兵の人が「軍の命令で。。」とばかり言っていて、正直言い訳っぽく聞こえました。私もその立場だったらそうしていたかもしれないけれど、なんで、まず初めに謝罪がないのだろうと感じました。この動画内で許してくれているフィリピン人はどうして許してくれたのか不思議に思いました。へらへら笑いながら話している日本兵の方もいて信じられなかったです。自分がもしフィリピン人だったら許せないと思います。この動画を見て罪の意識が強くなりました。

・現地で知ったことを知ったままにすることはダメだと言う話しが印象に残った。現地の人でまだ許すことが出来なくて、映像もみることが出来ていない人もいることを考えると、私たちもこのことを忘れてはいけないんだなと思った。

・日本に暮らしているにも関わらず、日本の歴史を知らない私はまだこんなにも学ぶことが多いのだと感じました。もし自分が目の前で、他国の人に大切な人を殺されたら、きっとその国の人々のことを嫌いになると思うし、話したくもなくなると思います。そしてそれを話してくれたフィリピン人の人々には感謝をしたいです。

・今回、フィリピンと日本の思いの架け橋としての活動を知ってとても感動した。戦争は非現実であるという認識を若者から変えていかなければならないと思った。

・韓国との間にもいまだに慰安婦問題が解決されないままに残っているが、それの原因のひとつとしても自分事としてとらえるということが欠落しているのではないかと思った。

・フィリピンの方々との架け橋になっているこの活動が本当に素晴らしい活動だと感じた。

・自分は今まで戦争と言うと、日本で起きた東京大空襲や広島・長崎の原爆という被害者の立場での話をきくことが多かったが、今回フィリピンでの日本軍がどのようなことを行ったのかという加害者の視点から話をきくことができて、よかった。

・元日本兵の方々が罪の意識を公に話すことが出来なかった日本の環境は本当にひどいと思いました。戦争当事者の話ほど深いものはありません。広めていける力になれればいいなと思いました。

・私は家族旅行でセブ島に行っていたことがありましたが、フィリピンの人から日本人の過ちについて話してもらったことがなかったので、この授業で初めて学びました。フィリピンの方がおっしゃっていた「戦争には勝つかもしれないけれど何かを失ってしまう。」という言葉が印象に残りました。人を狂わせてしまう戦争は本当にあってはならないと感じました。

・フィリピン人が「日本人を許す」と言っていたのが信じられなかった。自分がもしフィリピン人の立場であったらゆるすことが出来ないだろうから。

・自分が一番印象に残っているのは教育・思想です。「当時はそれが一番正しいと思っていた。」「小さいころからそれが正しいと信じていた。」と述べている元日本兵の人の話が印象的で、教育を学んでいる身として、教育方針ひとつでこんなにも悲劇を生むのかと改めて認識しました。今の教育が50年、60年後に非難されないためにも、そして戦争を起こさないためにも、教育の意義をしっかりとらえていきたいです。

・Bridge for Peaceの人たちが事実を知るために行動をし、自分の出身国を恥じなくてもいいように、その事実を受け止めたうえでこれからの関係を築いていけるようにするべきだと考えていることが伝わってきた。歴史の教科書ではわからない戦争の状況が伝わってきました。

・ビデオで話してくれたフィリピン人以外にも、まだ日本人に会いたくない、話をきくのも嫌だという人もたくさんいると思う。今日の講師の方はたくさんの人から話を聞き、それをビデオに撮って次世代の人に見せていく、その姿をとてもかっこいいなと思った。

・大切な人を失い、苦しむフィリピン人を殺したくもないのに国の命令により実行して苦しむ日本兵。両者ともに苦しむ戦争は一体誰のためのものなんだろうと考えた。今なお苦しむ両者の思いをつなぐこのプロジェクトは本当にいい活動だ。

・フィリピンを占領した国の中で日本が一番ひどいと言われていることに驚きました。当時の日本がひどいことをしていたことは知っていたつもりでしたが、その恨みが今も残っていることにびっくりしています。もっと日本の歴史を知ることで、日本が占領していた他国の人々に寄り添えるのではないかと思います。もちろん被害にあわれたフィリピン人の人々が一番の被害者だと考えますが、当時の誤った教育で育てられた日本兵も被害者であると思いました。過去に目を背けずに向き合うことが大切だと感じました。

・BFPの戦争体験者の生の声を聴きそれを通して過去を知るきっかけを作ると言う活動はすごいと思った。他にも実際に戦争を無くそうと活動している人もいるけれど、それが過激になるとそれに対する政治等の圧力もあり、争いが起きてしまったりすることもあるので皮肉だと思った。

・今回の講演を聴き、フィリピン人のあたたかさを感じることができた。私が彼らの立場だったら、日本人に対して優しく教え、接することはできないと思う。

・戦争で亡くなった人は何百万もいて、その死者を数字としてしか認識していなかった自分に気づかされた。亡くなった人ひとりひとりに家族や友人、人生があるということを今回のビデオで強く認識するようになった。

・動画のはじめのほうに登場した女性の「日本人なんて見たくなかった。」という言葉が衝撃的でした。日本は敗戦国であるから、今までは勝手に被害国だと思っていました。

・神さんの活動がなければ自分はいわゆる戦後世代として戦争経験者のお話をきくことは無かったと思います。お話の中にあったドイツ人の学生のように歴史を自分ごととしてとらえたことがなく、他人事として認識していました。今日の授業がきっかけで、自分に何ができるのか考えようと思いました。

・フィリピンの日本に対する思いは私が思っているイメージとはとても異なっていることに驚いた。しかし、これはフィリピンの人にも同じことが言えるのだと思った。映像を見て、私はもっと日本について学ぶ必要があると感じた。日本に対して怒りさえ覚える授業内容であった。

・私は小学生の子ころ、フィリピンのマニラに家族旅行にいきました。そこで現地の自転車型タクシーに乗った時、途中で目的地とは違う日本人がフィリピン人を虐殺した博物館に連れていかれました。小学生の時は何故運転手が意地悪なことをしてくるのだろうと思っていましたが、今思えば今日の授業で学んだような歴史の背景があったからこそだったと思います。その当時はフィリピンという国に対して怖い思いをしていたけれど、過去の歴史に目を背けてはいけないなと思いました。

・自分が中高で学んできた歴史の教科書には感情まで載っていなかったので、自分には関係のないこと、昔のことだと思いながら学んでいましたが、実際に戦争を体験した人の話を聞くともっと真剣に考えるべきだったと思わされました。「戦争当時は意見を言い後ろ指をさされるのが怖かった。これが今も残っている。勇気をもって正しいと思ったことは言わなければならない。」この言葉を胸に刻んでいきたいと思いました。

・私は中国の留学生ですが、昔の中国も日本に侵略され、中国の土地でたくさんの日本軍の虐殺事件がありました。私は現在の日本が昔の日本の歴史を正しく認識していないと思います。十分に認識してくれることを願っています。

・講義をきき、フィリピン現地の人々と交流していくことが大切だと感じました。ただ、「戦争はだめ」と言うのではなく、現地の人の声をきき、それに対してこたえる、また気持ちの共有をしていくことが大切だと感じました。気持ちの共有から相手との意思疎通にもなるし、新しい発見もあると思いました。

・フィリピン人の中には許してくれた人もいるけれど、すべての人がそうと言う訳ではないと思う。終戦から70年以上経つが、未だに戦争によって傷つけられた人は数多くいる。

・日本は国や国民の戦争に対しての反省が足りていないと思います。実際アメリカの方が平和に向けての取り組みを行っています。平和に対する願いを国全体で変えていかなければならないと思いました。

・映像の最後のほうにあった、立場が違えば誰でも加害者・被害者になりうるという考えを私は昔からもっていて、日本人であるから植民地の人々に対して罪の意識を持つ、と言うのは正直間違っていると思う。と同時にアメリカ人を憎むことは無い。本当に大事なのは、国籍云々は全く関係なく戦争の悲惨さを伝えて平和を守り続けることだ。無知は罪だと思っているので、知る機会を与えてもらったことに感謝しています。

・戦争体験者や戦争は二度と起こしてはいけないと訴えてくれる人がいなくなってしまったあとが本当に危ないと感じた。戦争を起こすことは簡単であるが、終わらせることはできない。戦争をしてはいけないと戦争をしたことのない人が訴えていかなければならない。そのためにも体験者の声に経験をしたことがない人たちが耳を傾けていく必要があると思った。

・時が痛みを和らげるとはまさにその通りであると思います。深く考え上で決して忘れることなく前進しなければならない。

・日本が戦争中に植民地で行ったことについては今でも議論が絶えない。日本がやったことを必死に正当化しようとする者。とにかく謝罪をしろ、責任をとれと追及する者。色々な人がいるが私はビデオで見た内容をそのまま受け入れようと思う。日本兵が行った蛮行を憎むフィリピン人がいる一方、フィリピン人に対して行った蛮行を悔いる日本兵がいる。そしてその日本兵の想いを知って考えを改めたフィリピン人がいる。今後は私たち若い世代の活動によって私たちと彼らの溝が埋まることは間違いないだろう。

・戦争はない方がいい、平和な方がいい、と言えるのは平和な今だから言えることで、戦争が起こっている時には何が正しいか、何が平和かよくわからなくなるのだろうなと感じた。

・今回の講義で、今までとても誇りに思っていた自国にこんなにも黒い歴史があったという事実が衝撃でした。人を殺すことに抵抗をなくさせてしまう戦争の恐ろしさを痛感しました。このような悪い歴史も含めて日本のことをすべて知っていこうと思いました。

・戦争は対立するものなのに、片方の言い分しか聞いていなかったんだと気づきました。

・「しかたがなかった」というのが一番こわかったです。上司に逆らうことが出来ない雰囲気、世論だったと思うと、それを作り出してしまったことが恐ろしいと思いました。日本は戦争の被害国であり、加害国でもあるのだと学びました。

・これからフィリピンや外国に行くときは少しでもその歴史について勉強して学んでから行こうと思いました。
 
・多くの人が歴史の知識を得ているが、自分のものになっていないということが分かりました。また、元日本兵の方々のお話を聞き、心残りがあるけれどフィリピンの人々に謝る機会がないと言っていたので、神さんの活動の意義を感じました。

・戦争に加害者、被害者はないと思っていますが、日本兵がフィリピン人に与えた脅威を聞くとやはりどう考えても日本側が悪いとしか言えないです。どの時代でも考えなくなる国民が増えるとその先には自分の力では解決できないような悲劇が待っているので、ひたすら目を背けるというようなことはしないようにしていこうと思いました。

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